情報セキュリティ基本方針
最終改訂日:2026年9月28日
文書情報
| 文書名 | 情報セキュリティ基本方針 |
| 文書番号 | KKD-SEC-001 |
| 版数 | 1.1 |
| 制定日 | 2026年9月28日 |
| 最終改訂日 | 2026年9月28日 |
| 制定・承認 | KAKEDASH! 運営責任者 |
| 位置づけ | 本書が情報セキュリティに関する最上位方針(上位文書なし) |
| 下位文書 | 利用規約/セキュリティ管理規程/セキュリティチェックリストテンプレート/秘密保持契約書(NDA)/プライバシーポリシー/業務委託契約書 |
| 対象者 | 運営責任者、運営に参画するすべての者、業務委託契約に基づき業務を行うクリエイター |
| 見直し周期 | 年1回(毎年9月)。加えて重大な環境変化・インシデント発生時に随時改訂 |
第1章 総則
第1条(目的)
本方針は、KAKEDASH!(以下「当方」という)が事業活動において取り扱う情報資産を、漏えい・改ざん・滅失・不正利用から守り、クライアントおよびクリエイターからの信頼を維持することを目的とする。
当方は、クライアントから案件を受注し、制作をクリエイターへ再委託する「元請け」として事業を運営する。したがって当方は、クライアントの営業秘密とエンドユーザーの個人情報、およびクリエイターの個人情報と成果物という、性質の異なる情報を同時に預かる立場にある。本方針は、この立場に伴う責任を明文化するものである。
第2条(適用範囲)
本方針は、次のすべてに適用する。
- 当方の事業活動に関わるすべての情報資産(紙媒体・電子データ・音声・画像・記憶内容を含む)
- 当方が利用する端末、アカウント、クラウドサービス、ネットワーク、開発環境
- 運営責任者本人および当方の業務に従事するすべての者
- 業務委託契約または秘密保持契約(NDA)を締結したクリエイター(以下「委託先クリエイター」という)
本方針は、当方の自宅・共同ワークスペース・出先など、業務を行うあらゆる場所に適用する。場所や端末が私物であっても、業務上の情報を扱う限り本方針の対象とする。
第3条(用語の定義)
| 用語 | 定義 |
|---|---|
| 情報資産 | 業務上取り扱う一切の情報および、それを格納・処理・伝送する機器・システム・サービス |
| 機密情報 | クライアント情報、案件情報、見積・単価・報酬按分率、契約内容、未公開の制作物、認証情報等 |
| 個人情報 | 個人情報保護法第2条第1項に定める個人情報。クライアント担当者、エンドユーザー、クリエイター本人の情報を含む |
| 委託先クリエイター | 当方と業務委託契約を締結し、制作業務を遂行する個人または法人 |
| 情報セキュリティインシデント | 情報資産の漏えい、滅失、毀損、改ざん、不正アクセス、およびそのおそれのある事象 |
| 本業 | 当方が雇用関係にある事業者の業務(佐渡汽船株式会社およびその関係会社における業務) |
第2章 基本理念
第4条(基本理念)
当方は「かけるから、おもしろい。」をタグラインに、透明・敬意・手を動かすの3つの約束を掲げる。
情報セキュリティは、この約束を技術的に裏付ける基盤である。すなわち、
- 透明であるためには、預かった情報の扱いを説明できる状態にしなければならない。
- 敬意を払うとは、相手の情報を勝手に扱わないということでもある。
- 手を動かす以上、実行した作業と扱った情報に責任を持たなければならない。
当方は、情報セキュリティを「コスト」ではなく「信頼の設計」として位置づけ、事業の成長と同等の優先度で維持・改善する。
第5条(情報セキュリティの3原則)
当方は、すべての情報資産について次の3原則を確保する。
| 原則 | 内容 | 当方における具体的な意味 |
|---|---|---|
| 機密性(Confidentiality) | 許可された者だけが情報にアクセスできる | クライアントの未公開情報、報酬按分率、クリエイターの個人情報を、必要のない者に見せない |
| 完全性(Integrity) | 情報が正確かつ完全な状態で保たれる | 成果物の版管理、納品物の改ざん防止、契約・請求記録の正確性を保つ |
| 可用性(Availability) | 必要なときに情報やシステムを利用できる | 納品期限を守れる状態を維持し、データのバックアップを確保する |
第3章 基本方針
第6条(組織的対策)
- 当方は、情報セキュリティに関する責任者をKAKEDASH! 運営責任者とし、本方針の遵守状況の管理、事故対応、教育、見直しの最終責任を負わせる。
- 当方は、情報資産の棚卸しを年1回以上実施し、管理台帳(保有する情報・利用サービス・アカウント・権限保有者)を最新の状態に維持する。
- 当方は、業務ごとに取り扱う情報の範囲と権限を定め、必要最小限の範囲にとどめる。
- 重要文書(契約書、NDA、発注書、納品記録)は、締結・納品から5年間保存する。消費税関係書類は法令に従い保存する。
第7条(人的対策)
- 当方は、委託先クリエイターとの間で、業務開始前に秘密保持契約(NDA)を必ず締結する。NDAなき業務着手を禁止する。
- 当方は、委託先クリエイターに対し、業務開始時に本方針を交付または提示し、遵守を求める。
- 当方は、年1回以上、情報セキュリティに関する教育・周知を実施する。実施内容と日付を記録する。
- 委託先クリエイターの業務終了時には、保有情報の返却・削除を確認する。
- 当方は、委託先クリエイターが本方針に違反した場合、契約に基づき業務停止・契約解除等の措置を講じる。
第8条(物理的対策)
- 業務に使用する端末は、OS・アプリケーションを最新の状態に保ち、画面ロック(自動ロックを含む)を有効にする。
- 業務端末の紛失・盗難を防止するため、持ち運び時の管理を徹底し、可能な限りディスク暗号化を有効にする。
- 紙媒体で機密情報を扱う場合、施錠可能な場所で保管し、不要になった時点で溶解または裁断により廃棄する。
- 第三者が同席し得る場所(公共交通機関、カフェ等)での機密情報の閲覧・通話を、必要最小限にとどめる。
- 私物端末を業務に用いる場合は、端末の利用者本人以外が操作できない状態を維持し、業務データを私用領域へ複製しない。
第9条(技術的対策)
- 当方は、すべての業務用アカウントに多要素認証(MFA)を設定する。設定できないサービスは原則として業務に採用しない。
- パスワードは、サービスごとに異なる十分な長さ・複雑さのものを、パスワードマネージャーで管理する。手書きメモ・ブラウザ保存・使い回しを禁止する。
- 通信は暗号化された経路(HTTPS等)を用いる。ファイル共有はアクセス権限を設定したクラウドストレージまたは当方指定の手段により行い、私用メール添付・私用ストレージへの保存を禁止する。
- 端末には信頼できる供給元のソフトウェアのみを導入し、不要なソフトウェアを排除する。
- 業務データは、当方が指定する保存先(クラウドストレージ・リポジトリ等)に集約する。個人のデスクトップ・私用ドライブのみに存在する状態を禁止する。
- 機密情報を含むデータの外部持ち出しは、業務上必要な最小限にとどめ、持ち出し先を記録する。
- 開発環境においては、本番環境の認証情報をソースコード・設定ファイルへ直書きしない。リポジトリへの秘密情報のコミットを禁止する。
第10条(情報資産の分類と取扱い)
当方は、情報資産を次のように分類し、区分に応じた取扱いを行う。
| 区分 | 対象情報の例 | 取扱いの基準 |
|---|---|---|
| 機密(最高) | クライアントの未公開戦略・営業秘密、報酬按分率・単価表、契約書、NDA締結情報、エンドユーザーの個人情報、認証情報 | アクセスをKAKEDASH! 運営責任者が明示的に許可した者に限定。共有は都度許可制。外部への送信は暗号化必須 |
| 社内限 | 進行中の案件情報、見積案、クリエイターの評価情報、社内ルール文書 | 業務に関与する者に限定。共有範囲を案件単位で明示 |
| 公開可 | 完了済み実績(許諾済み)、ポートフォリオ掲載情報、サイト公開情報 | 掲載前にクライアントの許諾を取得。許諾の記録を保存 |
- 分類の最終判断はKAKEDASH! 運営責任者が行う。判断に迷う情報は、上位の区分として扱う。
- 実績公開にあたっては、クライアント名・ロゴ・成果物の掲載可否を書面(電磁的記録を含む)で確認する。許諾なき掲載を禁止する。
第11条(個人情報の保護)
- 当方は、個人情報を利用目的の達成に必要な範囲でのみ取得し、目的外利用を行わない。
- 当方は、個人情報の取得・利用・提供・保管・廃棄の各段階における安全管理措置を講じる。
- 当方は、個人情報を第三者に提供する場合、法令に基づく場合を除き、あらかじめ本人の同意を得る。
- 委託先クリエイターに個人情報を扱わせる場合、当方は必要かつ適切な監督を行う。
- 個人情報の取扱いの詳細は、別途定めるプライバシーポリシーによる。本方針とプライバシーポリシーの内容が抵触する場合は、個人情報の保護に関する定めを優先する。
第12条(委託先クリエイターおよび再委託の管理)
- 当方は、委託先クリエイターに対し、当方と同等以上の水準の情報管理を求める。
- 委託先クリエイターは、当方の事前の書面による承諾なく、業務を第三者へ再委託してはならない。
- 当方は、委託先クリエイターの情報管理体制について、セキュリティチェックリストにより確認する。確認の時期および内容は、セキュリティ管理規程に定める。
- 委託先クリエイターは、成果物および作業データを、当方が指定する場所へ納品・保管する。私的な複製の保持を禁止する。
- 当方は、委託先クリエイターが自ら使用するAI・外部ツールの利用について、機密情報の入力可否を案件ごとに明示する。クライアントの機密情報および個人情報を、当方が許可していない外部AIサービスへ入力することを禁止する。
第13条(委託元であるクライアント情報の取扱い)
- 当方は、クライアントから預かった情報を、当該案件の遂行の目的にのみ使用する。
- 当方は、クライアントの情報を、他のクライアントの案件に流用しない。知見の流用は、特定のクライアントが識別できない一般化された形に限る。
- 当方は、クライアントから指定されたセキュリティ要件がある場合、本方針およびセキュリティ管理規程に加えて当該要件を遵守し、必要に応じて個別の取決めを締結する。
第14条(本業との情報遮断)
当方は、運営に関わる者について、本業(雇用関係にある事業者の業務)と当方の事業を明確に分離する。情報セキュリティ上も、次のとおり取り扱う。
- 本業(佐渡汽船株式会社およびその関係会社)の業務上知り得た情報、および本業が保有するシステム・アカウント・設備を、当方の事業のために利用しない。
- 当方の事業に関する情報、端末、アカウントを、本業の業務に使用しない。
- 当方の事業に関して、本業の同僚・取引先を、職務上の立場を利用して関与させない。
- 本業の就業規則、秘密保持に関する定め、および副業・兼業に関する定めを遵守する。
- 本業の設備・時間・情報を用いた作業を行わない(本業の許容する範囲を除く)。
- 本方針に基づく情報の区分において、本業由来の情報は当方の事業の情報資産に含めない。
第15条(インシデント対応)
- 当方は、インシデントの発生またはその疑いを認識した場合、速やかにKAKEDASH! 運営責任者へ報告する体制を整える。
- KAKEDASH! 運営責任者は、次の初動対応を行う。
- 事実関係の確認と記録(発生時刻、対象情報、影響範囲、原因の推定)
- 被害の拡大防止(アカウント停止、パスワード更改、ネットワーク遮断、該当データのアクセス権限変更)
- 関係者(クライアント、委託先クリエイター、必要に応じて監督官庁・警察)への連絡
- 個人情報の漏えい等が発生した場合、個人情報保護法および関連ガイドラインに従い、必要な報告・通知を行う。
- 当方は、インシデントの記録を保存し、原因分析と再発防止策を策定する。再発防止策は本方針または下位文書へ反映する。
- 当方は、年1回以上、インシデント対応手順の確認を行う。
第16条(教育・啓発)
- 当方は、運営責任者自らが本方針および関連法令に関する知識の維持・向上に努める。
- 当方は、委託先クリエイターに対し、業務開始時および年1回以上、本方針および具体的な注意事項を周知する。
- 当方は、周知・教育の実施記録(日付・対象者・内容)を保存する。
第17条(遵守事項および法令等の遵守)
- 当方は、個人情報の保護に関する法律、不正アクセス行為の禁止等に関する法律、著作権法、下請代金支払遅延等防止法、特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律(フリーランス新法)、労働者派遣法、その他関係法令を遵守する。
- 当方は、クライアントおよび委託先クリエイターとの契約上の義務を遵守する。
- 当方は、本方針に反する行為を、業務上の指示として行わない。
第18条(監査および評価)
- 当方は、本方針および下位文書の遵守状況を、年1回以上自己点検する。
- 自己点検には、セキュリティチェックリストテンプレートを用いる。
- 点検の結果、不備が認められた場合は、是正措置を講じ、その完了を確認する。
- 重要な取引先から監査・確認を求められた場合、当方は合理的な範囲でこれに応じる。
第19条(違反時の措置)
- 委託先クリエイターが本方針または秘密保持契約に違反した場合、当方は契約に定める措置(業務停止、契約解除、損害賠償請求等)を講じる。
- 当方は、違反の内容および経緯を記録し、再発防止策を講じる。
第20条(継続的改善および見直し)
- 当方は、本方針を年1回以上見直す。次に該当する場合は、時期を問わず見直す。
- 事業内容、取引構造、利用するシステム・サービスの重要な変更
- 法令・ガイドラインの改正
- インシデントの発生または重大なヒヤリハット
- クライアントまたは委託先クリエイターからの重要な指摘
- 本方針の改訂はKAKEDASH! 運営責任者が行い、改訂履歴に記録する。
- 本方針を改訂した場合、関係者へ速やかに周知する。
第4章 体制
第21条(情報セキュリティ体制)
当方は、事業規模に応じた次の体制を敷く。
| 役割 | 担当 | 責任範囲 |
|---|---|---|
| 情報セキュリティ責任者(統括) | KAKEDASH! 運営責任者 | 本方針の制定・改訂・承認、インシデントの最終判断、教育の実施、監査の実施 |
| 情報セキュリティ担当 | 運営責任者が指名する者(当面は運営責任者が兼務) | 台帳の維持、権限の付与・剥奪、点検の実施、記録の保管 |
| 業務従事者 | 運営責任者および委託先クリエイター | 本方針の遵守、事故・異常の報告、教育の受講 |
運営責任者が不在等により職務を遂行できない場合に備え、緊急時の連絡先および判断の代行者を定める。
第22条(インシデント報告・連絡フロー)
異常を認識した者(クリエイター/運営)
│ 速やかに報告(手段を問わない:電話・メール・チャット)
▼
KAKEDASH! 運営責任者
│ 事実確認・初動対応(拡大防止)/記録開始
├─▶ 影響を受けるクライアントへの連絡
├─▶ 影響を受ける委託先クリエイターへの連絡
└─▶ 個人情報の漏えい等に該当する場合:関係法令に基づく報告・通知
▼
原因分析・再発防止策の策定・本方針への反映
緊急連絡先(要記入)
| 役割 | 連絡先 |
|---|---|
| 情報セキュリティ責任者 | 【氏名・電話番号・メールアドレスを記入】 |
| 代行者(緊急時) | 【氏名・電話番号・メールアドレスを記入】 |
| 報告用メールアドレス | 【記入】 |
第5章 関連文書
本方針の運用にあたり、次の文書を併せて適用する。下位文書の定めが本方針に反する場合は、本方針の定めを優先する。
| 文書名 | 役割 |
|---|---|
| 利用規約 | クリエイター会員およびクライアント会員に適用される、当方のサービス利用条件 |
| セキュリティ管理規程 | 本方針を具体化した運用ルール(アカウント管理、端末管理、退職・契約終了時の手続等) |
| セキュリティチェックリストテンプレート | 委託先クリエイターおよび自己点検における確認項目 |
| 秘密保持契約書(NDA) | 委託先クリエイターとの秘密保持の合意 |
| 業務委託契約書/個別発注書 | 再委託の禁止、成果物の帰属、情報の取扱いに関する定め |
| プライバシーポリシー | 個人情報の取扱いの公表内容 |
| 特定商取引法に基づく表記 | 事業者情報の公表 |
附則
- 本方針は、2026年9月28日から施行する。
- 本方針の内容は、事業の拡大および法令の改正に応じて見直す。
- 本方針および関連記録の保管期間は、制定・改訂から5年間とする。
改訂履歴
| 版数 | 改訂日 | 改訂内容 | 承認者 |
|---|---|---|---|
| 1.0 | 2026年9月28日 | 新規制定 | KAKEDASH! 運営責任者 |
| 1.1 | 2026年9月28日 | 発行主体を屋号「KAKEDASH!」名義に統一。関連文書に「利用規約」を追加 | KAKEDASH! 運営責任者 |